つい何日か前までは、日中25℃超えみたいな日もあったのに、昨日の最低気温は5℃って…! 急すぎて、当然厚着しないといけないのに、段階を経ずに昨日よりも急に二枚も三枚も服を多く着るという行為を脳みそが抵抗して、つい、寒いのに着こまずに過ごしてしまっています。(こんなん僕だけですか?)
でも、秋も深まってきて木々も色づきだして、散歩も(ギリギリ)気持ちのいい季節です。池のカモも元気な季節です。
楽器屋的なことを言うならば(前置きしなくてもいい)、これからはどんどん乾燥の季節に入ってきますので、ギターのネックは逆ぞりしやすくなります。あまりに弦を緩めて置いておくと、弾こうとしたらぜんぜん音がつまって弾けない、なんてことが起こりうるのもこの季節です。ですので、適度に張力をかけてあげて、時々はギターを触って変化に早めに気付いて対処しましょう。
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乾燥する季節の夜空は美しいものです。月や星の明かりが、湿気でぼやけることなくクッキリ見えます。
英語学者としてイギリスに留学経験もある、かの夏目漱石が『I love You』という言葉を、「月がきれいですね」とでも訳しなさい、と言ったという逸話は意外と有名なようです。
ネットで見てみると、しかしながら、本人がその言葉を発した出どころは見当たらず、都市伝説の類ではないかというのが今のところの有力な意見の様です。
しかし都市伝説かどうかはさておき、漱石が言ったとされるその言葉は、"I love You"の和訳としてはかなりぶっ飛んでいて、相手が漱石で無かったら「何言ってだおめえ」というくらいにはエキセントリックです。
まあこれを調べてみると(ネットですが)、だいたいの説明が「日本人は『我は汝を愛する』などという直接的な表現はしないのだから、行間の意味を読ませて『月がきれいですね』くらいがちょうどいい」と漱石が言った、というような説明がされています。
これを聞いたときに、たしかになーと僕は少し思いました。
『愛する』という言葉は、耳にはかなり馴染んでいますが、口には、まあ、あなたも口に出してみるとわかると思いますが、なかなか、とっても、馴染んでいません。こっぱずかしいです。『君を愛している』と、生身の人間に言ったことがある人は、浮いてしまった歯がきちんとまだ歯ぐきにあるか確認した方がいいぞ、というくらいには照れます。僕は確認済みです(←言ったのか)。
ただ、漱石が、そういう説明をしたというソースというかエビデンスというか、そういうものは無いようなのですが、僕は漱石が言いたかったのは、日本人の直接的な表現を避ける気質のこともさることながら、逆に『I Love You』という言葉が、実はそんなにたいそうな、おごそかな言葉でもなく外人がしょっちゅう使ってる言葉なんだよ、と言いたかったのではないか、と思ったのです。
まあ漱石が言ってなくても僕が言いたいのです。
洋画やらを見てると、子どもがお母さんに、またはお母さんが子供に外出する時のドアら辺や、電話を切る時なんかに「Love you」なんて軽ーくいうシーンが結構ひんぱんに見られます。この時の「I Love You」は「行ってきます」「いってらっしゃい」であり「気を付けてね」であり「バイバーイ」なわけです。
手紙の締めの言葉も「With Love」とかで結ぶこともよくあるようです。かしこ、ってとこでしょうか。
もちろん、年頃の男女が二人きりで真剣に向かい合って "I love you" と言ったときは「行ってきます」ではないのは当然ですが(そうなら頭打ってます)、ただ "同じ言葉" であるのは事実です。
日本語の「私はあなたを愛しています」というとても限定的な意味の言葉ではなく、いろんな場面で使われて、その時その時で伝える意味が変化する言葉が "I Love You" なんですね。
そう考えると、『漱石が "I love You" という言葉を "月がきれいですね" と和訳した』という逸話自体が説明不足で乱暴なはなしな感がぬぐえません。だって、どの場面で言われた "I Love You" かが大事なのですから。
そして、もし漱石が『月がきれいですね』と和訳したとしても、それは100年以上も前の感覚ですので、夜でもこうこうと明るい現代の夜にどこかのこじゃれた青年が言った場合の『月がきれいですね』の感覚とも、きっとズレがあるはずです。
ネットでこのことについて調べると、やっぱりそういう話題になっているものもあり、その話題の中では現代の言葉で考えるなら、「ご飯食べてる?」なんてのはどうだろう、というのもあって、それはシャレてるなあと思いました。
逆にゲーム(Final Fantasy)のエンディングでヒロインが主人公に発した「ありがとう」という日本語が、 海外移植したときに「I love you」と英訳されたなんてことも書いてありました。面白いですね。奥ゆかしくいろんな意味をふくんで選ばれた言葉が、直接的な表現に直されちゃうわけです。
この漱石のはなしは、日本語と英語圏の人の表現のちがいを表したという点では、よくできた逸話かもしれません。たしかに日本人は、あまりに直接的な表現は、お行儀がよくないというか、無粋でヤボとされるような風潮がありますので、「結婚してください」なんて言わずに「お前と同じ墓に入りたい」というわけです。粋(いき)ですねぇー。これを「Will you marry me?」に訳されるとしたら、うーん、やっぱりちょっと適切ではなくて、ヤボな気がしてしまいますね。
外人さんにプロポーズするのに「お前のみそ汁が飲みたい」なんて言っても、「やっぱり日本人はスープよりみそ汁が好きなんだな」としか思われない可能性もあります。ともすると(私のみそ汁…!?)と何かしら妙な深読みしすぎて「ダシが効いてるわよ」なんて返しをされたら、またそれはそれでプロポーズ成功というわけですね。(←日本人でもしない)
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今日の一曲は、"KT Tunstall"の「Uummannaq Song」です。
KTさんのことは、以前にもこのブログで紹介しましたが、この曲をアプリで聞いてて "Uummannaq" ってなんやろか、と思って調べたらカッコいいライブMVがヒットしたので、紹介したいと思いました。
『MMMBop』みたいなもんかと思ったらUummannaqというのは、アイスランドの都市の名前らしいのですが、それは置いておいてまあこの姉ちゃんやっぱり抜群にかっこいいです。
ギターは5・6弦のみにしてあるようで、ガシガシ弾いてます。
このカメラ割りも気が利いててルーパーのスイッチ踏むときにきちんとアップにしてくれています。これも⇒以前紹介したエド・シーランの曲なのですが、こちらは足元映してなくて、ちょっと不満だったのです。(画質もいいし、めちゃくちゃカッコいいけど)
この動画を見ると、"ルーパー"というエフェクターの仕組みというか、やれることが良くわかります。
ほんっと―に余計なお世話ですが、このUummannaq SongのビデオのKT Tunstallが、僕が見た動画や写真の中では一番かわいく撮られています。他のを見るとそこそこ化粧も厚くて、まあいわゆる"ロック"なおばちゃんです。"ケバい"、という言葉も頭をよぎります。
あ、姉ちゃんて呼んでたのにおばちゃんになってしもた。
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みなさんは、僕のように脳みその抵抗に負けずに、着るべき枚数の服をきちんと着て過ごされてください。
今日もブログを読んでくれてありがとうございます!
SPOON
今村
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