10/4 - 初秋の雑感 - Smallpools「Killer Whales」

九月のあいだは、残暑というにはあまりに長く、日中30℃を超えるような日が続いていて、いつまでも夏服のまま過ごしていましたが、10月に入るとさすがに「だいたいこんくらいやろ？」と（地球が）言ってるような感じの涼しさがやってきました。

 

エアコンを使わずに過ごせる、とても短い期間ですが、このくらいの感じが僕は大好きなんです。

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福岡と佐賀の県ざかいの辺りに位置する山の途中にある、川原の公園で物思いにふける（うそ。何も考えない）のが、最近のお気に入りです。

 

阪神のレギュラーキャッチャー梅ちゃん（梅野隆太郎。骨折しちゃいました…。）の出身地でもある場所で、この辺りの小中学校に通ったんだなあと、思いながら車で大声で歌いながら通過します。

 

川原では、小さな子供を連れた家族や犬の散歩をしている人たちがいるのですが、それをひげ面のおっさんが一人でボーっと眺めているわけです。僕のことですが。

 

季節ごとの草木の違いや、雨の日のあとの水の量などの違いなんかも感じられて、おもしろいです。

（大雨の次の日に上流で撮った画像です）

 

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先日、ネットの音楽記事みたいなのを読もうとして、冒頭を読んで一瞬で「ケっ！」といってタブを閉じた、ということがありました。

その記事は『誰もが一度は訪れたことがあるであろう街、東京恵比寿ーー』みたいな書き出しだったのです。

 

……ごめんね！　いったことありません！！

 

なんだか、本当にどういう気持ちでこういう記事を書くのだろうと、本当にいやみじゃなくて皮肉じゃなくて、疑問に思ったのです。

常々、地方に住むひねくれた劣等感をここでも見せているイマムラですが、こういった事象に出食わすとまたその思いが強まったりしそうですが…。

 

長崎の佐世保出身だった僕の嫁さんは、10代のころお小遣いをためて長距離バスで博多に行くのが贅沢な休日のイベントだったというのに対して、自分はチャリンコで博多に行くような場所で生活をしていました。

 

そういう二人が、まあ大人になって博多に行くと、当然感じ方が違うんですよね。

僕にとっては距離的には『ホーム』の延長で、人が多くて嫌だなというくらいの感じなのですが、彼女にとっては晴れの『おでかけ』って感じです。

 

その感覚の違いや差というのは、僕は彼女から聞くまで全く気付かないし、わかりませんでした。

すでに『持っている』人は、『持っていない』人の気持ちって、気がつくのが難しいんだな、気がついたところで頭の『理解』であって、『実感』ではないんだ、ということを痛感したものです。

 

その記事を書いた人は、車で数十分かけてセブンイレブンに行く人の気持ちなんて到底考えたことがないでしょうねえ。（←これさえも行けるだけマシでしょうけど…）

 

これは別に場所だけの話ではなくて、お金や、健康、家族、何にでも当てはまることで、持っているのがあたりまえでないことがあるんだということを、その記事を読んで考えたりしました。

 

嫁さんに言わせると、ずっと福岡で育った僕は『都会人』なんだそうで。

フリ〇ンで川で遊んでモクズガニをとったりしてた人間のなにが都会人なんだという感じなのですが…。

 

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