もっとたくさん更新したいと思っていながら、なかなか更新せずにいたのですが、深夜2時に気まぐれを起こして、更新しています。
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『ボディは、顔だ』
というコピー(宣伝文句)を考えたので、もし使いたい業界の人がいたら一報いただきたいのですが(いない)、
実際問題、ギターの『顔』は『ボディ(体)』ですよね。
言葉遊び好きの僕(SPOONのイマムラ)としては、これはちょっとおもしろいなと思ているわけです。
今日は、そんなギターの特別なものになってくれそうな顔で体なボディたちをご紹介させてください。いいですよ、はいどうぞ。(変なノリですね、すいません)
まずは、この、トップにご紹介したストラトシンラインボディ。
トップはよく乾いてて色が薄めに見えますが、インディアンローズウッドです。
そしてバックにはウォルナットを使用した、『オールローズ』風ボディなんです。しかもFホール入りの、セミホロウ(チェンバード)構造。
見てすぐに「おや?」と思った人は、素晴らしい観察眼。
リアピックアップが逆アングルになっているのです。ここ、こだわりです。はい。ジミヘン風です。
見た目だけではなく音楽的なことを言いますと、このリアPUの角度が逆だとどうなるかというと、6弦側の方がよりブリッジに近く、1弦側は少し離れる。そうしますと、リアのキンキンしたハイが少し抑えられ、逆にローが少しエッジが効いたサウンドになる(理屈では)傾向があります。
未塗装のボディですので、ナチュラルで仕上げるもよし、すこしダークに色を付けるも良しです。(クリアでも十分色は濃くなります)
そして、今回入荷分の個人的イチオシアイテムがこのボディです。
前回組み上げた分はすぐに売れてしまった、ジョンメイヤー風レーシングストライプ入りのストラトボディです。
今やPRSと契約して、PRSから3:3ヘッドのストラト風モデル「Silver Sky」を発売しているメイヤーさんですが、やっぱり僕としてはFenderストラトのイメージが色濃いのです。
そして彼のシグネイチャーモデルの特徴として、レーシングストライプがあります。
このカラーは、写真だと少しわかりにくいですが、「オリーブガンメタ」とでもいえるような、何とも言えないイイ感じの色合いをしています。
このカラーは、ジョンメイヤーシグネイチャーストラトの限定数量で発売されたレアモデル『Cypress Mica』カラーを模しています。
多分国内には入ってきてないんじゃないかなあ。僕は当時全然知りませんでした。そして当時から現在までも国内でこのカラーのJMストラトが流通しているのを見たことがありません。
フェンダー製のものはストライプなしなのですが、今回ストライプをMJTに入れてもらい、よりJMらしくなったと思います。
これカッコいいんですよ。
かなりのお気に入りです。
レリック入りと、クローゼットコンディションタイプの二台用意しています。
リンディのウッドストック69あたり載せようかと目論んでいます。
その他には、レフティシリーズも入荷です。
レフティのレリックものは数が本当に少ないので、きっと待っている人がいるはずと思って特注しました。
待っててくださいね✰
近日中に、ネックや第二弾のボディたちも紹介できればと思っています。
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今日の一曲は、"Motor Ace"の「Death Defy」です。
オーストラリア出身のモーターエースは、かのOasisのノエル・ギャラガーが彼らの代表曲ともいえる「Carry on」を絶賛して、豪州公演のオープニングアクトに指名したという情報で僕は知りました。多分日本国内への触れ込みも、そのことをプッシュしていたと思います。
事実、それまでも数年活動していたMotor Aceですが、国内デビュー盤は本国オーストラリアの3rd(2nd?)にあたるものでした。
僕は、「修学旅行がオーストラリアだから」という理由で受験する高校を選んだのですが、オーストラリアは"JET"や"Vines"など、このMotor Ace以外にも好きなアーティストが多くいましたので、他の外国よりも親しみを持っています。
つい歌いたくなる耳心地の良いメロディは日本人好みだし、粘るようなボーカルは先述のOasisリアムにも通じる感じで、国内デビュー盤の"Shoot This"はなかなかの秀作です。
この粘るボーカルは、『City』を『シリィェー』と言います。
『T』と母音の組み合わせは、もう『らりるれろ』なんですね。いや、この人やリアムに言わせれば、もう『ぅるぁるぃぅるぅれぇぅろぉ』なんですね。
だから『もーたーえーす』ではなくて『もうらぁえいす』なわけです。
20代中ごろの僕は、友人と一緒にアコギをもって終電で博多駅に行き、酒飲んで、放歌して、始発で帰る。というようなことを時々やっていました。
世間的には「ストリートミュージシャン」なのですが、僕らのなかでは、むしろそうならないように、人(終電をやり過ごしたような人たち)が聴き始めたたら、演奏をやめて休憩したり、二人で来てるのに、歌うのはかわりばんこだったり、ハードケースをテーブルにして酒盛りしたり、と、要は「友人とお酒飲んで歌える場所」として遊んでいたようにもいます。
いまは博多駅もとてもきれいになって、そういう路上歌い手や、路上生活者(これも多かった)が皆ないなくなりました。
顔なじみの路上生活者(50か60歳くらいと思われる)は、僕に会うたびに「兄貴ィ、タバコちょうだいよぉ」と言いました。僕は「だけんタバコ吸わんってば」というやりとりが、ネタのように、博多駅に行くたびに繰り広げられました。
まあ、それは関係ないのですが(ないのかよ)、
そんなころ、ある夜、僕と友人のシュウヘイが人気の少ない博多駅でいつものようにアコギを弾いて歌っていたら、その日は長身の白人の外人さん(男性・40歳くらい?)がやってきて、自分にもギターを弾かせろ、と英語で言うたのです。
ギターを貸すと、その方はギターをつま弾きながら「No Woman No Cry」をぼそぼそと歌いました。
1オクターブ低く歌う彼のボブ・マーリィはぜんぜんうまくなかったけど、目の前で外人が外国の曲を歌っているのは初めての経験で、とても印象深く自分の心に残っています。
その外人さんに「うぇああーゆーふろむ」と聞くと、オーストラリアの方だったのです。(やっと話がつながった)
そして僕は「おー! おーすとれいりあー」とか言いながら、好きなバンドがいるんだよ、と伝えたくて、
「I Like も、も、もうらぁえいす」と一生懸命言ったわけです。
『Water』でよく言われますが、外人さんに「ウォーター」と言っても通じないと言われる話が頭にあった僕は、
「もーたー」とは言えず、とはいえスムーズに「もうらぁえいす」という度胸も全然なくて、とても中途半端な「も、も、もうらぁえいす」と、言ったんですね。頑張って言ったんです。
でも恐れていたことが起きて、
「Excuse me?」とか言われて、
もっかい言うて? なんて? ていわれちゃったんですね。
そしたら、もう、もう一回「もうらぁえいす」という度胸はますますなくて、
「I Like "JET"」とか、違うの言ってごまかした、という事件(ぜんぜんヘボい)があったのです。
僕は、Motor Aceを聴くたびあの日の敗北感がよみがえったりするんです。それだけです。
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今日もブログを読んでくれてありがとう!
SPOON
今村
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