2022年の最初のブログです。
前のブログで、自分の「年の瀬感」の無さについて言及したのですが、
どうやら、自分に希薄だったのは『年中行事に対しての感覚』の様でした。
つまり、自分はこのブログでも「暮れのご挨拶」のようなものなくあっさりと年末、そして大晦日を迎えてしまっており、気づいたのは年明けしてから、というありさまだったのです。ごめんなさい…!
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年末には、居間にテレビが復活したので本当に久しぶりに(思えばはじめて?)、紅白歌合戦を結構長い時間見ました。
でも驚いちゃいました。ぜんぜん知ってる人いないもんねえ。
しかもなんか8ビートのノリのいいポップソングとか全然ないじゃないですか。
(そんなのはジャニーズの曲くらいだった。)
大体いまは、男性ボーカルはハイトーンの人が多いですね。
ほんで、嫁さん曰く「お相撲さんの服着せられてるみたい」って。なんか大きめのスーツ着るの、はやってるのか、二人で笑ってたんですけど、いまはそれがいいのですかね。
おー、これがなんだかよく聞くような『時代についていけてない』ってことかー、とすこし自虐的快感すら覚えつつあったのですが、
こうなると、星野源とかPerfumeですら(とか言ってゴメンナサイ)、「あ、知ってる人だ」ってちょっとうれしくなってたりしてて。
あげくにゃ、細川たかしの "北酒場" なんか、ノリも良い知ってる歌で、あの『型で抜いたチョコエッグ』みたいな顔面に笑いながらも「今度、歌ってみようかな…」なんて血迷いかけるくらいには、他の楽曲をつまらなく感じてしまっていたのでした。
マツケンサンバも、なんでマツケンがサンバなんだっていう、みんな当たり前に問いたい思いがあるのはわかってる、わかってるのに、なんでマツケンがサンバ…って考えて笑ってしまいました。
そしたら何分後かに友人から、何の説明もなくテレビのマツケンサンバのシーンをスマホで撮影しただけの動画が送られてきました。
自分と似たよなこと考えてたんやろな…。
自分が思うに、やっぱりこの2年間のLive自粛期間は、Youtubeとかインスタとかの『ネットで配信できるひとたち』がとても躍進した期間だったんだな、と感じたのです。
Liveで盛り上がる、自分が好きなギターロックなんかのグループは、全然やっぱりしょんぼりしちゃった期間で、
逆に、おうちで曲作りから打ち込みから録音から配信からグッズ販売まで全部できちゃうひとたちの作ったものをみんながおうちでいっぱい見てた、っていう期間だったのかなあ。
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平井大という人の歌を初めて見(聴き)ました。
息子が、Youtube musicとかSpotifyで普段は童謡とかアンパンマンとか聞いてる中、運営側の勝手なおすすめが画面に出てくるので、そこで名前を目にしたことはあって『はやってるひとなんやろな…』くらいには知っていたのです。でも息子は、好みと違うもんと分かるとすぐ次に飛ばすので、全然曲を聞いたことは無くて。
余談も余談ですが、Spotifyが年末に「Naokiさんの2021年」みたいなプレイリストをお勧めしてくれたのです。
これは自分が一年間どんな音楽を良く聴いたか、というのを再生回数などに応じてSpotifyの脳みそがユーザーに提供してくれるプレイリストなわけです。
自分は、単純に結構楽しみに「お、聴いてみよ!」と思って、そのプレイリストを再生してみると、
陽気なラッパの音が聞こえてきて、
"おんまはみんな"
が流れ出したんですね。
すぐに状況を悟って他の曲を見てみれば、"デッキブラシでランデブー"(魔女の宅急便サウンドトラックより)、"おにのパンツ" とかがリストアップされていて、下の方にやっとWeezerとかが入っていました。
息子が聞いてるSpotifyのアプリは、自分のアカウントですべて再生していたのです。
なんやって! 意味ないやんか!
話を戻して……、
平井大さんは、ジョンメイヤーとおんなじ格好をしているのを、先述の息子のアプリ閲覧中に見て知っていたので、「どんな音楽やるんだろう」と少し気になっていたんですね。
そしたらレイヴォーンモデルのストラト持ってて、お! ってなったけど、音楽始まったら、なんか軽くて、歌詞も硬派じゃなくて甘くて、なんじゃい! って勝手に怒ってました。
そしたら、間奏で結構ブルージーなギターソロ弾いてて、弾き顔まで一緒やないか! って思ったものの、ギターめちゃくちゃうまい! ってなって憎たらしい思いを持ったのでした。
でも、ふと考えると、本家ジョンメイヤー(とか言って亜流の位置づけにしてますが…)も "Your body is Wonderland" なんてアマアマな曲を歌っているわけです。
女性交遊も激しめの様ですし、そう考えると自分が英語わかんないからメイヤーさんの人柄分かってないだけで、日本人にしてしまえば、ぜんぜん自分のお友達に近しい人柄じゃないのだろなあ、なんて思ったのです。
「音楽」というものを音楽だけで純粋に判断するならば、その対象の人柄や素行なんかは関係ない、ともいえるのかもしれません。
ですが、自分は「わかってしまった」以上、そのことを判断材料から省くことができません。
自分は、音楽を聴くときに、その人の姿勢(『背筋が伸びてる』とかいう身体的な話ではない)や、表出している(ように感じる)思い、をとても大事にしています。
そうすると、エドシーランなんかもアマアマな曲、結構あるよなあ、なんて思うわけです。
でも、歌詞が、和訳としては甘くても、言い回しや、表現の仕方は自分の好みの言い方かもしれないわけです。("ワンダーランド"は好みじゃないけど…)
でも、それが言語や文化の違いで感じ取れない、というのがとてももどかしいな、と感じるのです。それが『異文化』ってことなんでしょうけども…。
でも、そうなると、やっぱりWeezerのなんか全然クラスで目立てない感じと、Foo Fightersのスカッとカッコいい感じが自分は好きだなあ、と改めて思ったのでした。
カメラ目線で歌う人もいらして、あんまりこっち見られると、僕はなんか体の奥の方がむずむずしてしまうのでした。
僕は大体、人に目を見つめられるのも、見るのも苦手で、
フリーターのころに、バイト先の靴屋の店長(女性)と他の店の店長(店長のともだち:自分とは初対面)とご飯食べてて、なにげなく会話してたら、
秋野暢子みたいなそのともだち店長に、「この子(僕のこと)は、ほんとうに目を見らんでしゃべるねえ!」と言われたことがありました。
その時僕は、
「ああ、自分は人の目を見ないでしゃべっているのか、これからは気を付けよう」
…とは思わずに、
「ああ、僕は店長からこの秋野暢子に『目を見ないでしゃべる子』として紹介されていたのか」
ということを感じたのでした。
『ほんとうに』ってねえ。そんなの、ほっといてくれよ!
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結局なんだか、自分が楽しめるようなものはあまりなくて、それは昔からそうだったような、今の方がエスカレートしてるような…。
そんなこんなで、0:30分頃には床について、ぐっすり眠ったのでした!
あ、最初のレイヴォーンモデルのストラトの画像は、これはネットの拾い物なのですが、平井大さんのギターがSRVモデルのレリックなしだったので、今年はぜひSPOONではかなり近くレリックしたモデルを作りたいな! と思っての画像でした。
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というわけで、今日の一曲は、8ビートの"ド"ストレートな名曲を。
"Weezer"の『No One Else』です。
オールダウンストロークの8ビート!
もう、この曲で中学生の自分は完全にWeezerに、洋楽に、ギターロックに、イカレてしまったのです。
この歌詞の中でリヴァース(ボーカルの人)は、「他の人に色目を使わないで、お家でちょこんと待ってる女性がいいなあ」と歌っています。
今どきのアメリカンな女性の主流とは違うよな、そりゃ。
そんなリヴァースなので、日本人女性と結婚してらっしゃいます。
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今年も相変わらずこんな調子の、頭の中が漏れてきたようなブログになると思います。
当初はこの四倍くらいの文量で、紅白見てて湧いてきたことを書いていたのですが、ただの時代遅れのおっさんのたわごとみたいになっていくのを自分で感じたので、大幅に削除しました。(これでも)
今年から、SPOON奥さん(妻のこと)の写真と一言ページができました。楽器とか関係ないですが、日々の移り変わりの様子が
でてくるホームページになればいいなと思っています。
みなさん読んでくれてありがとうございます!
SPOON
今村
スプーンの中のイマムラ (金曜日, 07 1月 2022 09:56)
炭焼ベーシストさん
こんにちは! コメントありがとうございます。
あけましておめでとうございます。
うん、実際全部の中で一番感動したのは "望郷じょんがら" で、あの声量と声質は驚きました。どうなってんかな、あれは。『半こぶし』『セミこぶし』みたいな感じですね。
天童よしみもめちゃくちゃうまかったなあ。
って、こうなってくるとますます『時代と逆行してる感』が、自分のアマノジャク精神を喜ばせてるなあ。
炭焼ベーシスト (木曜日, 06 1月 2022 22:44)
あけましておめでとうございます。
細川たかし
あんな感じやけど、ものすごくキーが高くて、歌えない(笑)
あれをこぶしとは違う軽めの揺れで発声できる声帯は一体どうなってんだ。