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多けりゃいいのかフレットは。ワーモスネックのフレット数について

オリジナルモデルが登場した50年代。フェンダーのギターは21フレット、ギブソンのギターは22フレットでした。

フェンダースタイルのギターに、この「1フレット」を追加するために、つば出しの22フレット交換用ネックが開発されました。

 

フレットが増えれば、単純に各弦ごとに半音ずつ音域が増えます。

これはひねくれた考え方をしない限りは、絶対メリットです。

 

ワーモスでは、21フレット22フレット、また特殊オプションとして24フレットネックを提供しています。

 


22フレットネック

指板が1フレット分(1/4インチ=約6.35mm)ネックから飛び出しています。

 

つばだし部の指板とボディの間には3mm(※)の隙間があります。通常のピックガードはこの範囲に収まります。

 

通常、無加工で21フレットネックからの交換が可能です。

※ワーモスボディとジョイントした場合

 

Vintageコンストラクションでは選択できません。

 


21フレットネック

指板のエンドと、ネックのエンドが同じところでカットされ、飛び出していません。

 

指板が飛び出していないので、ピックガードを外す作業が簡単です。

 

「Vintage」「Vintage/Modern」「Modern」のすべてのコンストラクションで選択ができます。

※コンバージョンネックでは選択できません

 

 



24フレットネックは、指板が22フレットよりも長く飛び出しているので、そのままジョイントしようとすると、飛び出た指板がフロントピックアップに当たってしまいます。

ワーモスのボディならば、24フレットネック用にフロントPUの位置を少し下げるオプションを選択できます。

 

フロントPUのないリア1発みたいなギターならそんな心配も必要ありませんが……!


半音階増えてとてもうれしい22フレットネックですが、SPOONでネックを注文される方の割合は、21フレットと50/50くらいです。

 

この記事を書いている僕(SPOONのイマムラ)も、21フレットネックが好きですし、SPOONのギターも21フレット仕様が多めです。

 

理由はそれぞれあると思いますが、自分の場合は「見た目のビンテージ感」を結構重視してるところがあります。

あとは「22フレット目が無いために困ったことがない」というのも大きいです。

はい、そんな先っちょのフレットはほとんど弾き(弾け)ません。大体15フレットくらいまでで収まってますから、17フレットくらいで終わっても大丈夫です。(ちょっと言いすぎ)

僕はそれよりも「ピックガードを外しやすい」メリットの方を感じることが多くあります。

 

これはプレイスタイルによるところが大きいので、良い悪い、ではなく、お好みのフレット数を選んでいただければと思います!

 

24フレットのリア一発のCabronitaとかカッコいいかも……。

コメント: 4
  • #4

    SPOONの中のイマムラ (水曜日, 25 11月 2020 09:54)

    カプチーノさん

    いえいえ、ボヤキだなんて……! 音楽について、そして音楽をどのような形で生業としていくかについて、とても考えることのきっかけになるお言葉でした。
    元気いっぱいでも、そうでなくても、またご連絡いただければ嬉しいです。

    ありがとうございます!

  • #3

    カプチーノ (火曜日, 24 11月 2020 23:24)

    恐れ入ります。さすがですね。聴いて(エフェクターの)何々っぽいなと判断できるなんて。

    すみません、フレットの話から最終的に自分のぼやきになってしまって(f^_^;)
    元気いっぱいになった時にまたお邪魔します。(笑)

  • #2

    SPOONの中のイマムラ (火曜日, 24 11月 2020 20:25)

    カプチーノさん

    夜勤お疲れさまでした!
    『ナット幅』に引き続いて、コメントありがとうございます。

    なるほど、たしかに24フレット仕様と22フレット仕様のフロントPUの位置の違うものでしたら、チョーキング音に限らず、少し違ってくるはずです。

    でも、おっしゃる通り、『これは24フレットの位置のフロントピックアップの音やな』とか喫茶店で話してる人いないですよね。
    もし居たら、思い込んでる人か、それ録音したのその人か、って気がします。

    コンデンサなんかは、喫茶店で『これオレンジドロップやな……』とか言ってたら、その人の言うこと信用したらダメですね。

    あ、でもTS-9とかCentaurなら『この音それっぽいな』て感じはありそうです……。

    でも、あくまで『っぽい』であって、アンプもギターもピックアップも何も見えてないのに、その判断を言い切る人がいたら僕はちょっと疑ってしまいます。

    ESPからは27フレットのギターや、
    多弦ベースの世界には、もっとたくさんフレットがつくものもありますね。

    ベースで、ソロベース(メロディなんかも弾く)をやる場合なんかはフレットが多いほど良さそうにも見えます。

    このコロナの騒ぎは、ライブハウスなどにはかなり厳しい状況だったようですが、屋内
    でギターを始めたり、いじったりする人はとても増えたようです。
    (フェンダーのEコマースも過去最高に売れたとかいう話もありました)

    だから、披露したりする形式は変化があっても、演奏する人間の数は増えていると僕は信じます!

    いつも音楽に対しての真摯なご意見をありがとうございます!

  • #1

    カプチーノ (火曜日, 24 11月 2020 14:12)

    僕は24fのギターが好きです。が、せっかく弾くのなら1fから端までという考えがあるわりに、じっさいは
    1弦22fをチョーキングするぐらいであまりまんべんなくフレットを押弦ってことはないですね。よく減ってるフレットも大体同じ場所に偏ってます。そもそも低音弦で18f~22fを駆使したフレーズを弾くってこともほとんどないから、多けりゃいいってもんでもないんだなと。

    ワーモスで24fネックのオーダーできるんですね、知らなかった。とは言えフロントPUをつば出しの部分より下まで下げて犠牲にしてまで24f仕様にしても小指が24fまで届かず最終fのチョーキングヴィブラートがしづらい、押さえられたとしてもしっかりとピッチがキープできない。アームアップに変えざるを得ない。
    (僕はフロイドローズが嫌)等、色々と問題が出てくるので無難に22fの1音上げチョーキングで対応した方がいいのかな、と。

    僕は試したことがないので分からないのですが、22fで22fをチョーキングした音と24f仕様のネックで22fをチョーキングした音って若干違うのでしょうね。エレキギターの構造上フレットが24fある分、フロントPUはほんの少しブリッジ側に下へずれますよね。ちょっぴりハイのあるフロントPUの22fの音…
    いや、無意味な実験だし、普通に音楽を聴いててそのこだわりは…わかんないや。
    会ったことないなぁ。どこかの店で流れた曲に誰かが
    「いやぁ、B‘zの松本はCENTAUR使ってっからソロに艶と深みがあるな~」とか
    「この曲TS-9にストラト突っ込んでっから中域がもっさりしてる。」とか言って聞き分けられる人。

    雑誌やネットの機材紹介の記事か何かで知って通ぶりたい、一知半解な方すら居やしない、現実。
    コロナが収束する頃、音楽を聴いたり演奏して楽しむって人もどんどん高齢化するか、さらに減ってくのかなぁと夜勤明けの私はこんな事をぼんやり考えていました。